水没したけどちょっとおかしいけど使えるようになったiPhone(アイフォン)は危険。
2020/02/05
最近のiPhone(アイフォン)は水没対策で防水で設計されておりだいぶ水濡れに強くなったのですが安心はできません。
防水といっても完全に端末内部が水が入らないというわけではないのです。
修理屋の観点から言うと水濡れが一番iPhone(アイフォン)にとってダメージが大きいものです。
そこで今回は水没した際によくある事象について解説していきたいと思います。
●水没したけどちょっとおかしいけど使えるようになった
これは危険ですので一刻も早くデータのバックアップか修理屋に持ち込みましょう。
この現象は最初挙動がおかしかったと言うのは端末内部の水分が電子基板に付着してショートしている現象です。この現象は結構危険です。端末内部に水が侵入した場合端末内は結構密閉されているので水分が抜けきるのにはかなり時間がかかります。
ということは、長時間端末内に水分がのこるということです。
現に修理依頼を受けた中で1週間前に水没をして依頼をいただいたのですが、内部を分解していくと
結構水滴が残っていました。
この状態がいかに危険かというのかはお分りいただけたかと思います。
●突然使えなくなる可能性もある。
さて水分が残っていることの危険性は理解していただいたかと思いますが、水分が残っていると他に危険なのが腐食を引き起こすことです。
基本的に水没はショートによってダメージがあるのですが水分があると錆びたり腐食が起きて通電しなくなるというものです。
最近はクラウドサービスなどでデータ自体を端末に残すことは少なくなってきましたが、LINEのトーク内容とクラウド上にデータをバックアップしていないデータなどはいきなり使えなくなることもあるのでそういった面でも危惧をしなければなりません。
●一番海に落とすのが修理復旧が難しい
一番水没で修理復旧率が低いのは海での水没です。毎年夏になると海に落としてしまったという依頼がありますが中を開けると塩だらけです。塩水というのは通電率がいいのでつまりはよくショートする水というわけです。海に落としたら一旦電源を落としてそこから修理屋に持っていくのが一番でしょう。
塩水は結構危険なのでそのまま使おうとすると高確率でそのiPhone(アイフォン)は使えなくなるのできおつけましょう。